コーチング&ヒューニングを学ぶ

コーチング&ヒューニングとは

コーチングとは対話を行うことで気づきを引き出すための手法ですが、コーチングで成果を出すためにはこれだけでは不十分です。なぜなら、気付きを引き出すだけでは、成果は得られないからです。 クライアントの「満足」にはつながらないのです。

成果は行動の先にあります。コーチはクライアントの気付きを引き出した上で、行動してもらうようにアプローチしていく必要があります。なぜなら、気づきを得るだけでは、行動できない人が多いからです。


■ なぜ変えようと思っても行動が変わらないのか?

ヒューニングという言葉を初めて聞く人が多いと思います。まずは ヒューニングとは何なのか、具体的に解説していきた いと思います。

まず、人の行動を変えていくことを考えるに際には、行動を決定する「プログラム」から変えていく必要があります。なぜなら人の行動は簡単には変わらないからです。人の行動は無意識によって、自動的に行動できるようにプログラミングされているからです。

朝起きて顔を洗う、歯を磨く、トイレに行く、私たちは自分の頭で考え行動を決定していると思いがちですが、ほとんどの行動は「潜在意識」と呼ばれる無意識によって動かされています。行動を変える際には、無意識を変えることから考える必要があるわけです。


ダイエットして痩せるために「食べすぎてはいけない」「運動しないといけない」ということを多くの人が理解しています。しかし頭では理解していても、行動は裏腹です。つい食べてしまう し、運動をサボってしまいます。

それは、無意識が行動をコントロールしているからに他なりません。無意識が「食べたい」 「運動したくない」と思っているからです。

人の行動を変えるためには、目標設定をして、表面的に行動を変えようとしてもそれだけではうまくいきません。なぜなら無意識のプログラムは変わっていないからです。

行動を変えるためには、人間の行動メカニズムを決定している無意識から変えていく必要があります。そのために必要となるのが「ヒューニング」で す。


■行動変容を促す「ヒューニングメソッド」

ヒューニングとは「ヒューマンのチューニング」を表す独自の言葉ですが、日本語に訳すと「人を調律する」という意味を持つ言葉になります。

どんなに高価な楽器でも、そのままではいい音が出ません。放置していては音が出なくなります。どれだけ良い車でも、放置してしまうと、性能通りの走りができなくなってしまいます。

これは人間も同じです。人には、良いところもあれば、悪いところもありま す。能力を持っていても、その能力を十分に発揮出ているわけではありません。チューニングすることで、その人が持つ本来の力を発揮できるようになります。

ヒューニングは行動変容を促すスキルです。「モチベーションを高く突き進む」というような、目標ありきの欧米型のやり方ではなく、自然に「やりたい」と思うように無意識をチューニングしていく方法です。

日本人には、目標達成において、真っ直ぐ突き進むことができない人が多くいます。経験がある人も多いと思いますが、目標に向かって進もうと思っても、途中でブレーキがかかったり、壁、ブロックが現れ、進めなくなってしまうのです。

ブレーキやブロックの代表的なものには「思い込み」や「トラウマ」があります。

目標を達成するためにチャレンジが必要な場面でも「自分には無理だろう」と思い込みが行動の邪魔をするのです。過去に失敗した経験がある場合は、同じような経験をしたくないと、気持ちがブレーキをかけてしまうわけです。

これらは日常で中で頻繁に起きています。達成したい、叶えたいと思っても、無意識がブレーキをかけてしまい、達成できないのです。


■ ヒューニングで行動できる無意識を作る


ブレーキやブロックを取り除き、行動できるようにするのが「ヒューニング」です。ヒューニングとは、NLP、マインドフルネス、催眠など、人に行動変容をもたらすメソッドの総称のことを言います。

NLP、マインドフルネス、催眠、などのスキルを用いて、ブレーキ、 ブロックを外してあげることで、クライアントが自然に行動できるように導きます。これがヒューニングの目的です。

ヒューニングというメソッドは、海外で大きな成功を収めている人たちも活用しています。オバマ元大統領、クリントン元大統領などの政治家や、タイガー・ウッ ズやレディ・ガガといったアスリート、アーティストも活用しているのです。政治家であれば他人に影響を与えるため、アスリートやアーティスト であれば自分自身を変化させるため、自分が望む状態へとチューニン グするためにヒューニングを活用しています。

ヒューニングの目的は「行動変容」です。クライアントの「行動を変化させること」が目的です。

ヒューニングのアプローチは、行動の“元”を変えていくことで潜在意 識の中にある「行動を決定づけているプログラム」そのものを変えていきます。「行動を決める根本のプログラム」を変えていくことで、行動を無理なく、自然に変えることができます。

コーチングで気づいてヒューニングで変化する、これが「コーチング&ヒューニング」の考え方です。

ヒューニングは、ブロックやブレーキを外し、無理なく自然に行動 きるようにしていくアプローチ方法です。行動を強制的に変える欧米型とは違い、行動を変えた後も自然に続くようになります。

行動が変われば成果が生まれます。成果が生まれると、もっとコーチングを受けたいと思うようになります。するとリピートに繋がります。大きな成果をもたらせるようになれば、コーチングセッションの報酬単価をあげることもできます。コーチング&ヒューニングのスキルは、クライアントの成果を導くものであると同時に、プロコーチの収入を支える土台のスキルとも言えます。

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